- ビジネスパーソンは、日々、進化・改善を重ねて成長していきます。
そのためには創意工夫をする必要があります。 - ビジネスパーソンとして成長していくために、PDCAは欠かせません。
- PDCAサイクルは一度で終わりではなく、回しけることに意味があります
できるビジネスパーソンには、流儀がある
100人のビジネスパーソンがいれば、100通りの仕事の流儀があるといわれます。目標に向かって英単に努力を重ねるビジネスパーソンや、状況の変化に応じて軽やかに対応できるビジネスパーソンがいる一方で、真面目に仕事に取り遊んでいるのになかなか結果が出ない人、同じ失敗を何度も繰り返す人、根性論・精神論だけで少しも進化が見られない人も存在します。
この差はどうして生まれるのでしょう。理由はさまざまですが、できるビジネスパーソンの行動特性には1つの共通点があります。それは、自らの仕事に真塾に向き合うと同時に、日々、進化・改善するための創意工夫を重ねている人が多いという点です。
「進化」するビジネスパーソンをつくる「PDCA」
ビジネス環境は、ものすごいスピードで変化しています。今後も、働き方改革の推進や人工知能(AI)の台頭などにより、働き方そのものが大きく変化することが予測されており、できるビジネスパーソンになるには、いかに変化に対応できるかが鍵を握るようになります。
そして、変化に対応できるビジネスパーソンに欠かせないのが、「PDCA」にのっとった思考と行動です。PDCAとは、事業活動を継続的に改善し、円滑に進めるための手法の1つです。状況の変化に合わせながら自らの置かれている状況を把握する。そのうえで、なすべきこと、あるべき姿に到達するための計画(Plan)を立て、行動(Do)する。そして、実践した事柄を振り返り(Check)、改善(Action)し続けていくことが重要です。このPDCAを繰り返すことによる思考と行動が、変化に対応し、自らを進化させるための条件になるのです。
PDCAは「回し続ける」ことが大事
PDCAサイクルは、一度回したら終わりになるものではありません。ポイントは、サイクルを「回し続ける」ことです。前述したように、ビジネス環境は常に変化しており、改善策として打ち出した施策も、すぐに陳腐化してしまう可能性があります。また、ビジネスは、一度で改善できるほど甘いものではなく、常に現状を打破し、進化し、改善し続ける姿勢が大事だからです。

その意味で、PDCAサイクルを「P」ではなく「C」から始めてみるのも効果的です。まずは過去と現状を適切に分析し、そのうえで課題を見いだしていくことで目標そのものの妥当性を判断するのです。そうすれば、方法や手段の有効性についても検証できるでしょう。何かを始めるためには、その何かを明確にすることが大切ですが、肝心な目標や課題が適切でなければそのつぎへの対策後の行動が意味のないものになってしまいます。端緒として、「Cから始めるPDCA」を意識してみてください。